著者のコラム一覧
梅原敦プロキャディー

1974年4月生まれ。京都府向日市出身。98年「つるやオープン」から藤田寛之とコンビを組み、15年間専属キャディーとして14勝を挙げ、2012年賞金王、海外メジャーも経験。14年からフリーになり、森田理香子、一ノ瀬優希、成田美寿々、李知姫、塚田陽亮プロとのコンビでも優勝。22年は菅沼菜々のバッグも担ぐ。キャディーとして通算22勝。軽自動車のキャンピングカーで男女ツアーを転戦中。NSインターナショナル所属。

車の故障に寝坊 早朝の「トラブル」が起きた時は…

公開日: 更新日:
芹澤さんの電話で…(C)日刊ゲンダイ

 あれは2017年だったかな。女子ツアーの「ほけんの窓口レディース」(福岡CC和白C)のときです。当時は今のキャンピングカーではなく、ホンダ「フリード」で全国を巡っていました。会場の近くに車中泊できる施設がなく、コンビニの許可を得て、駐車場の隅っこに止めて寝起きしていたのです。

 初日の朝、目覚ましのアラームが鳴ったのでコンビニで買っておいたおにぎりを食べて、「いざ出発」とキーを回したところ、エンジンがかからない。スモールライトがついたままで、バッテリーがあがってしまったのです。試合会場まで車なら5分程度ですが、歩けば30分以上はかかります。時間に余裕がなければ慌てたでしょう。でも、僕はいつもトップスタートの2時間前には試合会場に到着していましたから冷静でしたね。

 5時30分にJAF(日本自動車連盟)に電話して救援を要請。車中で待っているわけにはいきませんからコンビニの店員さんに事情を説明し、「仕事が終わるまで戻れないので、すいませんが、今日は1日駐車させてください」とお願いして、車のキーを渡し、ヤーデージブックだけを持ってゴルフ場へ向かいました。

 寝坊は1度だけあります。12年ごろと記憶しています。芹澤信雄さんがVISA太平洋マスターズに出場したときです。芹澤さんは御殿場市在住で会場までは愛車ですぐ。大会期間中は芹澤さんの別宅に泊まっていました。その日はどういうわけだか、目覚ましをセットせず、寝てしまったのです。

 翌朝、芹澤さんからの電話で目が覚めました。携帯の時計を見たら、出発時間の5分前です。

「梅、そろそろ行くか」

「おはようございます。すぐそちらへ行きます」

 落ち着いた声でそう答え、電話を切った瞬間から、ゲームでもやっているかのように急いで着替え、何もなかったような顔で別宅の階段を下りていき、寝坊はバレずにすみました。選手に起こされるキャディーなんて失格ですからね。このときは肝を冷やしました。

 藤田寛之さんの専属時代にも電話で起こされたことがあります。ブリヂストンオープン(千葉)のときです。

「おい、何やってんだよ!」

 電話の向こうで藤田さんが珍しく怒っています。しまった、寝坊したか!

「すいません、すぐ下ります」

 返事をして、着替えて 

この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。

(残り306文字/全文1,288文字)

メルマガ会員
0円/月(税込)
今なら無料で日刊ゲンダイDIGITALの有料会員限定記事と競馬記事をそれぞれ3本試し読みできます!
オススメ!
プレミアム
2200円/月(税込)
日刊ゲンダイDIGITALの有料会員限定記事読み放題。最新の紙面をビューアーで閲覧可。競馬出走表も予想も全部読める。会員限定オンライン講座見放題。会員限定のプレゼントも。
スタンダード
780円/月(税込)
日刊ゲンダイDIGITALの有料会員限定記事が月50本まで読める。
新聞郵送セット割
3550円/月(税込)
プレミアムプランのサービスに加えて新聞も郵送で後日お手元へ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • ゴルフのアクセスランキング

  1. 1

    マスターズ中継またも“ポロリ”で再脚光…TBS名物実況アナが語っていた伝説の「もらい泣き中継」の舞台裏

  2. 2

    川﨑春花5試合連続欠場の裏で…たぶらかした不倫キャディーが男子開幕戦から追い出された

  3. 3

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 4

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ

  5. 5

    “下半身醜聞”川﨑春花の「復帰戦」にスポンサーはノーサンキュー? 開幕からナゾの4大会連続欠場

  1. 6

    前代未聞の壮絶不倫・当事者のひとりがまたも“謎の欠場”…関係者が語った「心配な変化」とは???

  2. 7

    下半身醜聞・小林夢果の「剛毛すぎる強心臓」…渦中にいながら師匠譲りの強メンタルで上位浮上

  3. 8

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  4. 9

    「世界一有名なパー3」オーガスタ12番はなぜ難しいのか…無風でも高難度、強風時はもはや運任せ

  5. 10

    松山英樹 マスターズの“敗因”は…プロが指摘「スコアを崩した3日目はその典型でした」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  2. 2

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 3

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  4. 4

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  5. 5

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  1. 6

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  2. 7

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ

  3. 8

    モー娘。「裏アカ」内紛劇でアイドルビジネスの限界露呈か…デジタルネイティブ世代を管理する難しさ

  4. 9

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  5. 10

    小松菜奈&見上愛「区別がつかない説」についに終止符!2人の違いは鼻ピアスだった