2025年明治安田Jリーグ「3強」を軸としたV争いの行方と見逃せない若手選手たち
3連覇を狙う神戸は…
3連覇を狙う神戸は広島戦の3日後の11日、ACLエリートEASTの第7節で中国・上海海港と対戦。4-0で完勝したが、主軸のケガなどで台所事情は火の車だ。「ベテランMF山口(→J2長崎)、6日に英2部行きが発表されたDF初瀬、町田に引き抜かれたCB菊地と主軸組が何人も欠け、新加入DFカエターノ、昨季も活躍したFW宮代、MF井手口らがケガや体調不良で出遅れている。34歳FW大迫、33歳DF酒井、32歳FW武藤が、シーズンを通して活躍できないと3連覇は厳しいでしょう」
昨季3位で台風の目となった町田は、今オフにFW西村(←横浜M)、MF前(←福岡)、CB岡村(←札幌)、菊地(←神戸)といった即戦力を中心に大量補強を断行。青森山田高を率いて高校サッカー界を牽引した黒田監督のJ1・2年目の手腕が注目される。
「昨季の町田の躍進は金明輝コーチ(今季から福岡監督)の存在抜きには語れない。町田は後釜に広島から有馬コーチを招へいした。黒田-有馬コンビによるチームマネージメントは要注目です」
見逃せない若手選手として、六川氏は「ボランチの位置から自在に動き回り、豊かな攻撃センスが傑出している」として広島の18歳MF中島洋太朗をピックアップ。大物高卒ルーキーG大阪18歳MF名和田我空、バルセロナから逆輸入のスペイン育ち・C大阪19歳DF高橋仁胡ら新鋭からも目が離せない――。