この試合の2カ月ほど前に開いた大相撲の「慰問相撲大会」が好評だったことからプロ野球に声がかかった。野球も大好評となり、5月には巨人と毎日、国鉄スワローズの3チームで二軍戦変則ダブルヘッダー。その後、女子野球も慰問試合を開催したそうである。
この拘置所のグラウンドは外野まで100メートル以上ある広さだった。1000人以上の収容者は大盛り上がりで、敵国として戦った米国の発祥スポーツを歓迎した不思議な光景。すでに姿はなかった東條英機らA級戦犯がその場にいたら、どんな思いだっただろうか。
豊島区東池袋にあった巣鴨プリズンの跡地は今、横文字のサンシャインシティとなって人気スポットになっている。