貴景勝6勝目も「勝ち越したら休場」なら延々続くジリ貧…カド番脱出優先の“落とし穴”
真っ向正面からの電車道──久々に“らしい”相撲で勝った。
今場所カド番の大関貴景勝(26)が8日目の21日、元大関の正代を突き出して6勝目。立ち合いから自慢の当たりで吹っ飛ばすと、そのまま突き押しで一直線だった。
とはいえ、両ヒザの状態は明らかに悪い。土俵を下りる際は恐る恐る。同じく両ヒザにバクダンを抱える横綱照ノ富士も土俵の上り下りには難儀しているが、貴景勝はそれ以上だ。
そんな貴景勝について角界では「勝ち越したら休場、次の場所に備えるだろう」という声が上がっている。何はともあれ、カド番脱出を優先し、あとは治療に充てるのでは、というわけだ。
しかしその一方で、「大関陥落を覚悟、数場所休場してもヒザを治すべき」という声があるのも事実だ。
元大関栃東の玉ノ井親方は今場所の序盤、専属評論家を務めるスポニチのコラムで、「しっかり休んで膝を治すことも選択肢の1つ」と、休場を勧めていた。
■選手生命にも影響