関脇・大栄翔の大関とり「2場所22勝」で現在“リーチ” 平幕での成績が起点でも問題なし?
大関ダブル昇進となるか。
14日初日の大相撲5月場所。注目は途中休場した昨年9月場所以来、4場所ぶりの出場となる横綱照ノ富士や、霧馬山の大関とり。2021年5月場所以来の幕内復帰となった元大関の朝乃山など、話題は多い。
しかし、忘れてはならないのが関脇・大栄翔(29)だ。先場所は霧馬山に優勝決定戦で敗れたものの、優勝同点の12勝。1月場所を含め、2場所22勝である。
大関昇進の目安は「三役で3場所33勝」。残り11勝だが、佐渡ケ嶽審判部長(元関脇琴ノ若)は「(大関昇進については)審判部での話し合いになる」と、いまひとつ、歯切れが悪い。
というのも、大栄翔は今回の大関とりの起点となる10勝を上げた1月場所は前頭筆頭。三役ではなかったので、大関とりの起点にしていいものかどうか、ということだろう。
ただ、近年では18年1月場所で前頭3枚目の栃ノ心が優勝し、その後は関脇として2場所連続で好成績を納めて大関に昇進した例もある。そもそも、「3場所33勝」未満で昇進した大関も少なくない。