著者のコラム一覧
東敬一朗石川県・金沢市「浅ノ川総合病院」薬剤部主任。薬剤師

1976年、愛知県生まれの三重県育ち。摂南大学卒。金沢大学大学院修了。薬学博士。日本リハビリテーション栄養学会理事。日本臨床栄養代謝学会代議員。栄養サポートチーム専門療法士、老年薬学指導薬剤師など、栄養や高齢者の薬物療法に関する専門資格を取得。

「便をやわらかくする」と「腸を動かす」2つの効果を併せ持つ下剤も登場

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 医薬品は日進月歩であり、年々新たなクスリが誕生します。下剤も例外ではありません。従来の下剤は「便をやわらかくする」クスリと、「腸を動かす」クスリの2種類でしたが、新たな効き方の下剤が誕生し、特に他の下剤で効果が十分に得られなかった患者に対して用いられるようになりました。

「ルビプロストン」という成分のクスリは、「便をやわらかくする」効果と「腸を動かす」効果を併せ持った下剤です。慢性便秘症に用いられ、よく効く下剤のひとつだと思いますが、注意点があります。それは、副作用として「吐き気」が現れることです。ルビプロストンの添付文書(医療従事者向けの説明書)の副作用の欄にしっかりと記載されていて、その発現確率は23%となっています。つまり、だいたい服用した5人に1人の割合で吐き気を認めるということで、なかなか高い頻度だといえます。もちろん、まったく何ともないという人のほうが圧倒的に多いので過度に心配する必要はありませんが、もしこのクスリを使っていて日常生活に支障を来すくらいの吐き気を感じているようであれば、クスリの変更を考えてもよいかもしれません。

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