【シラミ】薬に耐性があるタイプが増加 沖縄では97%が該当
年配の方は子供の頃、頭に粉薬を振りかけられたことを覚えている方もおられるのではないでしょうか。これはシラミを駆除するために行われていた対策です。
シラミはもともと「白虫」と書かれていた白色の虫で、エサである動物の血液を吸うと体色が赤く変化します。人に寄生するシラミは、アタマジラミ、コロモジラミ、ケジラミの3種類で、主に子供に寄生するのがアタマジラミです。
アタマジラミは幼児や小学校低学年の児童など、頭をくっつけて遊ぶことが多い年齢での感染率が高くなっています。最近は衛生環境がよくなり発生数も減少したため、あまり聞かなくなった印象ですが、それでも年間数千人がアタマジラミに感染していると考えられています。また、季節性はなく、一年を通して報告があります。
アタマジラミは頭髪に寄生し、主に頭髪同士の接触でうつるのですが、アタマジラミは羽がないので飛ぶことも跳ねることもありません。人体から離れた場合、成虫の生存期間は環境条件にもよりますが7~72時間といわれています。そのため、共用で使用する寝具、タオル、ロッカーなどを介して感染するケースもあり注意が必要です。