シェリー めぐみ
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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

人口の4割が肥満症のアメリカ人が糖尿病薬「オゼンピック」に殺到した理由

公開日: 更新日:

 糖尿病の薬オゼンピックに痩せる効果があることが知られるようになり、突然スポットライトが当たっています。背景にはアメリカの深刻な肥満問題があります。

 オゼンピックはノボノルディスク社が販売している2型糖尿病治療薬の商品名で、セマグルチドが正式名称。週1回の注射でインシュリンの分泌を高め、代謝をよくすることができます。食欲を抑える働きもあるため、肥満症の薬としても認可されていますが、それほど知られていませんでした。

 ところが「オゼンピックに痩せる効果がある!」というTikTokの投稿がバイラル化したために多くの人が殺到、品薄になり糖尿病患者が困惑しているというニュースまで出ました。

 その背景には、年々悪化するアメリカの肥満事情があります。

 現在人口の7割以上が「太り過ぎ」のカテゴリーに入りますが、中でもボディマス30以上の肥満症が4割もいるのです。その数は2000年には3割だったのが、10年間で激増したこともわかっています。

 心臓疾患や糖尿病などあらゆる成人病の原因としても深刻視される肥満症を、どう解決するのか?

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