「ポランスキーも小男(チビ)だけど」中平まみ著

公開日: 更新日:

不倫相手との日々を描くモデル小説>

 ひと月ほど前、「私」は求人雑誌で見つけた「男」の事務所のスタッフ採用面接を受ける。結果は不採用だったが、翌日、男から私設秘書、つまりは交際の申し出があり、応じることに。小男で猪八戒みたいな相をしたその男が語る話から、私は「日のあたる場所」にたどりつくまでの彼の鬱屈と屈折の過去を知る。そして呼び出され、レストランで食事を共にしながら、過去に付き合った男のことを思い出す私は、仕事に精力的で、しかも女にも欲があり、小型車みたいに効率よく小回りが利くのは、小男の特権特徴らしいと思い至る。(表題作)

 かつて不倫交際していた猪瀬直樹・現東京都知事をモデルに描いた短編集。
(展望社 1600円)

【連載】土曜あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動