「花粉症は治せる!舌下免疫療法がわかる本」大久保公裕著
今年も間もなく花粉症の季節がやってくる。いまや日本人の5人に1人以上が発症する国民病であるが、多くの人が症状を抑えるだけの薬を服用し、毎年つらい思いをしているのが現状だ。
花粉症に対する治療の新たなアプローチが求められるなか、近々「舌下免疫療法」が保険適用となる見込みだという。
本書では、80%以上の人に症状の軽減化が見られ、根治も可能な舌下免疫療法について、治療の受け方やメカニズムを解説している。
注射は必要なく舌の下に1日1回アレルゲンを含む薬剤を垂らすだけであることや、自分でできるため通院が必要ないこと。ただし2年間は毎日行わなければならないこと、適用は12歳以上であることなど、注意点も詳述していく。
(日本経済新聞出版社 850円)