主治医から「打つ手がない」と言われた。抗がん剤治療がつらくてたまらない――。がん治療を受けている間には、「もうあきらめようか」と思う時が出てくるかもしれない。しかし、著者である「東京ミッドタウンクリニック」院長で、「一般社団法人あきらめないがん治療ネットワーク」代表理事の田口淳一医師は、「あきらめたら終わり。その時にすべきなのは、がん治療をあきらめない医師を探すべき」と言う。
本書は、がん治療の最前線で戦う9人の医師の「あきらめないがん治療」に関する話をまとめたもの。2人に1人ががんになるといわれる時代だ。もしもの時のバイブルになることは間違いないだろう。
(ブックマン社 1500円)