「日本歓楽郷案内」酒井潔著

公開日: 更新日:

 今から80年以上も前(昭和6年)に刊行された風俗探訪記。

 1、2年前から大阪商人たちが乗り込んで東西カフェー合戦が始まった銀座で、密かに営業する高等魔窟。表向きはそうと分からぬ粋な構えの一軒家で、酒も料理も出ない。相手をしてくれる女性たちは、玄人ではなく中流以上の夫人や、デパートの女など、客の希望に応じて用意され、チェンジもきくという。その他、江戸時代さながらの吉原遊びや、娼妓がダンスをするという新宿の遊郭など。さらに大阪や神戸まで足を延ばし、女性たちとの駆け引きをリアルにつづりながら、各地の遊びの最先端を自ら体験報告する。

(中央公論新社 880円)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭