「その薬、必要ですか?」川島紘一郎著

公開日: 更新日:

 医薬品や健康食品などの効能や副作用を明らかにしながら、不必要な摂取に待ったをかける本書。

 空気が乾燥する秋は風邪が多くなる季節だが、副作用のある成分が意外に多いのが風邪薬だ。解熱鎮痛薬として使われるアセトアミノフェンは、全身に赤い斑点や水疱ができるスティーブンス・ジョンソン症候群という副作用が起きやすく、長期服用は肝障害のリスクが高まるとされている。また、痰を出しやすくする去痰薬が処方されることも多いが、その効果を示す客観的なデータは現在ほとんどないというから驚きだ。

 他にも、食べるコラーゲンは皮膚を作るコラーゲンにならないこと、突然服用をやめると胃酸が大量分泌されるH2ブロッカーなど、細かく解説していく。

(ポプラ社 1300円)


【連載】気になる新刊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動