「探偵・竹花 帰り来ぬ青春」藤田宜永著

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 探偵の竹花は、若いときにパリで知り合った旧友の作家、国分の娘・麗子の依頼で、姿を消した国分の行方を捜す。数日後、竹花は長野県の別荘で首を吊っていた国分の遺体を見つける。警察は自殺と断定するが、麗子は自殺を認めず竹花に調査を頼む。タクシー運転手らへの聞き込みで、数日前に上諏訪の小料理屋の前で国分が外国人の男と立ち話をしていたことが分かる。しかし、調査は行き詰まり、竹花は麗子に調査の終了を告げる。そんな中、中央区で外国人が拳銃の暴発で死ぬ事件が起きた。小料理屋の女将に確かめると、死んだジュリアンは、国分が立ち話していた男だった。

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(双葉社 1900円+税)

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