「昭和天皇は、朝日新聞がお嫌いだったのか」池原冨貴夫著
昭和天皇の実録や独白録などを読み解くと、昭和天皇が嫌いだった「戦争三人組」は、軍人では杉山元、外交官では松岡洋右、新聞では朝日新聞だったと、安田信託銀行元役員で現在はフリージャーナリストの著者は言う。
その朝日新聞が陸軍参謀と結託し日本を泥沼の戦争へと引きずり込み、一転、戦後は保身のために軍国主義を最も批判するメディアへと変身させたことを詳述し、昭和天皇の聖断に至る苦悩を「実録」や「侍従日記・側近日誌」などから明らかにした論考。(KKベストブック 1200円+税)