「日米開戦の正体」孫崎享著

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 安倍首相が、紛争国から脱出する日本人を乗せる米国の船を守るためという詭弁を弄して集団的自衛権を主張している。米国国務省は、米国政府の輸送手段で米国市民以外の者を搭乗させることはないと言明しているのに。著者は「こんな時代がなかったろうか」と考え、第2次大戦の真珠湾攻撃に至る経緯を思い起こす。当時、日本は「民主主義国家の米国は長期の戦争に耐えられなくなる」という詭弁やウソに基づいて、10倍の製鉄生産力を持つ米国に戦争を仕掛けたのだ。

 元外務省国際情報局長の著者が、日本が真珠湾攻撃という愚挙に出た状況と重ねて、安倍政権の愚策を読み解く。(祥伝社 1750円+税)


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