「21世紀のマダム・エドワルダ」大岡淳編著
2013年に、阿佐谷でジョルジュ・バタイユ原作の「マダム・エドワルダ」が人形劇で上演された。人形のデザインを担当したブブ・ド・ラ・マドレーヌ氏は、以前フランスで、その土地の観客がどういう生活をしているのかを知るために、フィールドワークとして売春をした経験がある。彼女は劇中に、日本社会の〈お母ちゃんファシズム〉を見る。そして、ファシストである母を補完する娼婦も、男にとっては妻というよりは母だという。
宮台真司、中条省平氏らのバタイユの現代性をめぐる対話集。(光文社 1900円+税)