「ドローンの衝撃」河鐘基氏
日本製ドローンの現状はどうか。実はすでに、大学発のベンチャー企業である自律制御システム研究所や、警備用ドローンを開発するセコム社、農薬散布用小型無人機で海外から高い評価を受けるヤマハ発動機などで、さまざまなドローンが生まれているという。
「ドローンビジネスが盛り上がることは、日本経済にとって大きなプラスとなるはずです。技術面でも日本のドローンは世界レベルですから、あと必要なのは、ドローンは我々の生活を豊かにするイノベーションなのだという世論。そのためには、ドローンが安全に用いられるための法整備が急務です」
先日行われた御嶽山の捜索にも、ドローンが用いられていた。世界的な動きとなっているドローンビジネス。日本が後れを取りガラパゴス化しないよう、その動向に注目していきたい。(扶桑社 760円+税)
▽は・じょんぎ 1983年、北海道生まれ。編集プロダクション「ピッチコミュニケーションズ」所属。「週刊SPA!」などで執筆活動を続ける傍ら、韓国の時事問題やネット事情など幅広い分野の執筆と翻訳に従事。著書に「ヤバいLINE 日本人が知らない不都合な真実」など。