弾む談話は“気候ネタ”から入れ!
無駄話と思われがちな“雑談”のレベルを上げるだけで、仕事や人間関係の質が高まり、コミュニケーションの達人にもなれると説くのが、安田正著「超一流の雑談力」(文響社 1380円+税)。会話の実例を紹介しながら、日々の雑談で一目置かれる人間になれる38のテクニックを伝授している。
その人に対するおおむねの評価は、会話が始まって1~4分の間で決まると本書。そのため、初対面での雑談は非常に重要だ。とはいえ、何もトリッキーな話題から入る必要はない。とくにお勧めなのは、気候ネタだ。至極ありふれているが、個人の思想が深く関わる政治ネタや、軽さの代表例である恋愛ネタなど、一歩間違えると取り返しのつかないことになる話題も多い。とくにビジネスシーンでは、ニュートラルな会話を心がけることが必要だ。
それでは、気候ネタでどうやって雑談を弾ませたらよいのか。雑談の下手な営業マンAの場合、次のような会話が予想される。
A「いやぁ、すごい雨ですね」
B「急に降ってきましたね」