「逆境の教科書」山口伸廣著
建築会社を経営していた著者は、経理担当としてもぐりこんだ乗っ取り屋に年商100億の会社、個人資産230億円、すべてを奪われた。住んでいた家も銀行に差し押さえられたが、売りにくい物件だったため、銀行と交渉して販売を代行することにした。その利益を元手に新しい商売を始めるが、それは競売物件ビジネスだった。どん底の中に再起のきっかけがあったのだ。
逆境を乗り越えるためにはまず手帳を買え、と著者は言う。その手帳に今抱えているトラブルや問題をバラバラに分解して書くと、悩みは悩みでなくなるのだ。地獄を見た著者が逆境から這い上がるためのノウハウを伝授する。
(集英社 1400円+税)