「大林宣彦の体験的仕事論」大林宣彦語り、中川右介構成
77歳の今も第一線で活躍する映画監督に学ぶ実践的ビジネス指南書。
映画会社に入社しなければ映画監督になれなかった時代。氏は、誰もまだやっていないものを撮ろうと8ミリカメラで映画を製作。それが、コマーシャルフィルムの監督、そして劇場用映画の監督の道を開いたという。そうした半生や映画製作の現場を紹介しながら、仕事に取り組む姿勢や考え方を語る。
例えば、運動会を撮影するロケが雨になったら、普通は撮影を中止にするが、氏ならば誰にも「雨の運動会」の記憶があるはずと、撮影を決行するといい、トラブルが起きたときは「チャンスが来た」と思えと説く。さらに、多くのスタッフを束ねてきた経験から語るリーダーの法則など実践的ヒントが満載。
(PHP研究所 1000円+税)