「私の『情報分析術』超入門」佐藤優著
新聞、テレビ、インターネットなどから24時間流れてくる玉石混交の情報から、自分に有益な情報を探して、分析し、生かしていく「情報分析力」は、いまやビジネスマンにとって不可欠だ。
本書は、元外務省主任分析官の著者が、自らの情報分析法の手の内を紹介した一冊。
「情報を読み解く力を身につけるために」と題した講義編と、2013年2月末から今年6月までの国内外の情報を分析して解説した実践編の2部構成となっている。
講義編では情報収集に役立つ専門家の見分け方、官製メディア情報の読み方などのレクチャーのほか、情報漏洩が問題になる昨今、重要な情報ほどパソコンに保存してはいけないことや、情報を歪曲させる表現が含まれたニュースの事例、CIA諜報員のノウハウなども提示している。
さらに実践編では、ロシア、アジア、中東、アメリカなどの国外や日本、外務省で今起きている事象を取り上げながら、その情報をどう読むかを具体的に解説。
情報のための情報ではなく、日本が、そして一人一人のビジネスマンが生き残るための情報分析力の重要性を訴えている。