タイトルが“すごい”本特集
「すごい! 日本の食の底力」辻芳樹著
大阪の食の名門「辻調理師専門学校」の校長である著者が、日本全国の料理人を訪ね歩き、現代日本の食文化のありようを取材。北海道美瑛町で食文化を通した地域活性活動に尽力するジャーナリストとシェフ、震災後の福島県で完全予約制1日1組限定のレストランを経営するシェフ、鱧の骨切りをCTスキャンで見せて世界を驚かせた3つ星レストランシェフ、前衛的な料理で有名だが、食材の生産地で子供たちに食育イベントを行うシェフなど、新進気鋭の料理人が多数登場。
日本の食文化が誇るべきは、豊かな食材や緻密な技術だけでなく、発想力やコミュニケーション能力の高い人材力でもあるという。(光文社 780円+税)