「真夜中の北京」ポール・フレンチ著、笹山裕子訳

公開日: 更新日:

 1937年1月8日の早朝、北京旧市街の東、狐狸塔と呼ばれる望楼の下で金髪の少女の惨殺体が見つかる。知らせを受けた警察局のハンは、外国人が暮らすリゲーション・クオーター(公使館区域)の行政官トーマスと共に現場に駆けつける。少女の遺体は無残に切り刻まれ、顔も原形をとどめていなかった。

 さらに調べると、少女の肋骨が切られ、心臓が抜き取られていた。やがて、少女は天津の寄宿舎からクリスマス休暇のために帰省中のパメラと分かる。パメラは、学者で、元英国領事のワーナーの養女だった。

 実際に起きた事件をもとに描くノンフィクションミステリー。英米の2大ミステリー賞を受賞した話題作だ。(河出書房新社 1700円+税)



最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇