「ウクライナ日記」アンドレイ・クルコフ著、吉岡ゆき訳

公開日: 更新日:

 ウクライナの人気作家が、その目で見た2013年の「マイダン(独立広場)革命」の詳細をつづった日記。

 11月21日木曜日。ロシアの黒海艦隊の基地があるセバストポリに隕石が落ちたその日、首相がEUとの連合協定調印の準備作業停止を発表。氏は、隕石はウクライナのヨーロッパ統合中止をプーチンに伝えるためのものではないかと皮肉る。フェイスブックを開くと協定の調印を求め、氏が住むマンションの近くにあるマイダン(広場)に繰り出そうという書き込みが相次いでいた……。

 やがて抗議行動は流血の事態となり、大統領は国外逃亡。一方でクリミア半島が独立を宣言してロシアへ編入されてしまう革命の推移を、作家の冷静な目で記録する。(集英社 2400円+税)



最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭