デキる男の心身改造術編
「アドラー流心のダイエット」佐藤綾子著
フロイトやユングと並ぶ心理学の3大巨頭、アドラーの思想をもとに、自己中でダラけた“心デブ”を解消し、しなやかな心を維持する60の方法を紹介する。
例えば、同僚と3分間立ち話をしたとする。自分が話したいことを気持ちよく話すのはストレス発散になるが、そのとき相手の時間を3分間奪っていることを忘れてはならない。話す前に一度“これは相手のためになるかな”と考えるワンクッションを置く。これだけで、互いに貢献し合える人間関係が構築できる。アドラーはこれを「共同体感覚」と呼び、人付き合いにもっとも大切な感覚だと説いている。
相手の欠点が気になって仕方ない人は、その欠点を長所に置き換える癖をつけるのもお勧めだ。約束を忘れがちな相手なら、“執念深くない”という長所と考えるのだ。
すると、忘れっぽいのではなくおおらかな人に見えてきて、あなたの心もすっきり軽くなるだろう。(集英社 1200円+税)