「18きっぷ」朝日新聞社、朝井リョウ著
18歳の朝井は第1志望の国立大学に落ち、浪人するか、第2志望の私立大学に進学するか、選ばなくてはいけなくなった。高校の3者面談で朝井は「浪人はしたくありません」と言った。「書きたい話がたくさんあるんです。もう1年なんて我慢できません」。綿矢りさが19歳で芥川賞を受賞したのに衝撃を受け、19歳をタイムリミットにしていたのだ。
鈴木翔太は小学生のとき、建設中の高層マンションを軽やかに行き交う鳶職人を見て、かっこいいと思った。中3のとき、ハローワークでその鳶職人のいた会社の求人を見つけ迷わず鳶職人になった。
自分の未来を選択して旅立った18歳の若者たちの写真集。
(朝日新聞出版 1400円+税)