「釜石の夢 被災地でワールドカップを」大友信彦著
今春、4年後に日本で開催されるラグビーワールドカップの開催都市のひとつに、東日本大震災の被災地・岩手県釜石市も選ばれた。日本選手権7連覇の名門・新日鉄釜石ラグビー部の故郷だ。本書は、新日鉄釜石を前身にするクラブチーム「釜石シーウェイブスRFC」の選手やOB、市民ら、ワールドカップ招致に奔走した人々の姿に迫った文庫書き下ろしノンフィクション。
2011年、震災直後からボランティア作業に従事した選手やスタッフは、チーム存続の危機に見舞われながら、トップリーグ昇格を目指してシーズンイン。そんな中、チームのマネジャーがワールドカップ招致を復興のシンボルにと発案。OBを巻き込み、実現不可能といわれた招致活動が始まる。(講談社 650円+税)