明治維新の真相に迫る本特集

公開日: 更新日:

「賊軍の昭和史」半藤一利、保阪正康著

 明治維新によって官軍となった薩長は、近代日本の軍事組織でも主流となり、官軍的戦略や手法で太平洋戦争を始めて、突き進む。一方で戦争を収めるように奔走したのは、賊軍の藩の出身者だった。

 天皇の聖断を仰ぐという超法規的な手段でポツダム宣言の受諾を決め、戦争を終結させた時の首相で関宿藩出身の鈴木貫太郎や、統率もビジョンもなく戦争を主導した陸軍の中にあって、国家の設計図を描いていた庄内藩出身の石原完爾など、彼ら賊軍出身の軍人たちの行動を検証しながら、太平洋戦争の真相を論じた歴史対談集。(東洋経済新報社 1500円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出