作家が照らし出す 迷宮入りした凶悪事件の謎

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「世田谷一家殺人事件」一橋文哉著

 2000年の大晦日、東京・世田谷の閑静な住宅街で4人家族全員の惨殺事件が発生。あまりに残忍な手口に捜査員たちが義憤をおぼえるほどだった。しかし事件は迷宮入り。いまなお解決を見ていない。本書はこの迷宮事件を追った事件記者執念のルポ。

 被害者は恨みを買う痕跡もない平凡な一家だが、手口の異様さは殺人嗜癖のあるプロを思わせる。やがて著者の取材は韓国の暗黒街に身を置く元軍人の存在へとたどりつく。情報コンサルタントと塾講師の日本人夫婦と軍隊帰りの殺し屋の間に何があったのか? (KADOKAWA 1500円+税)


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