「飛鳥Ⅱの身代金」西村京太郎著
公安調査庁が飛鳥Ⅱをターゲットにした事件の計画を通信傍受。情報の信ぴょう性は5%だが、念のため警視庁捜査1課の十津川と亀井、さらに十津川の妻・直子が8泊9日の国内クルーズに客を装って乗船し、警備にあたる。神戸を出港した飛鳥Ⅱは宮古に寄港。オプショナルツアーで三陸鉄道北リアス線に乗りに行った乗客ら13人が船に戻れなくなり、次の寄港地・函館で合流することになった。13人には直子も含まれていた。しかし、天候不良で24時間遅れて函館に到着した飛鳥Ⅱは、港に立ち寄らず津軽海峡を日本海に向けて航行。船長によると、船に爆薬を仕掛けた犯人からの指示だという。
豪華客船を舞台に描く旅情ミステリー。(文藝春秋 820円+税)