【18歳選挙権】若者世代は日本の政治を変えられるか?
「18歳選挙権 ガイドブック」川上和久著
自国の政治に対する若者の関心度を調べた2009年の内閣府調査。「非常に関心がある」と「まあ関心がある」の合計を見ると、日韓米英仏の中でなんと日本が最高の58%。だがこれは18~24歳の話。4年後の調査で13~29歳に広げると日本は最下位の50・1%。ドイツの69%とは雲泥の差だという。それでも政治心理学者の著者は、日本の若者だって他国の若者並みに世の中をちゃんと見ているのだと期待を寄せる。
書名は「ガイド」だが、目次には「『18歳』とはなにか」「『民主主義』とはなにか」「『主権者教育』とはなにか」「『7つの課題』とはなにか」など講義チックな題目がずらり。18歳の選挙参加を機にした現代政治思想入門編か。(講談社 1200円+税)