「ホタル探偵の京都はみだし事件簿」山木美里著
弱小出版社の新米編集者・真央は、編集長に命じられ京都に長期出張。超売れっ子作家の夜光が、昔のよしみで自社のために短編ミステリーを執筆してくれることになったのだ。南山城村で一人暮らしをする夜光をサポートして、原稿を受け取ってくるのが真央に与えられた使命だった。
しかし、与えられた仕事は、自治会長の夜光の代理として、6軒しかない集落の人々の雑用を引き受けることだった。集落では大地主の長引家の土地売却話でもちきり。何とか阻止したいという住人たちの意向を聞き、真央は長引家の当主・美鳥と面会するが、その夜、美鳥の変死体が発見される。
作家探偵と探偵助手の凸凹コンビが事件を解決していくミステリー集。(実業之日本社 593円+税)