「九十九怪談 第七夜」木原浩勝著
実話怪談を編んだ人気シリーズ第7弾。
中学生のときに大雨で自宅近くの池が決壊。翌朝、多くの住人たちが池に集まっていた。見物に行くと、水がなくなった池の底にテレビや食器棚、冷蔵庫がトースターの乗った3本足のテーブルを囲むように並び、誰かが6畳間で暮らしているかのようだったというKさんの話。
その他、ハイキング中にすれ違ったイケメン3人組と握手をして別れた後、身に着けていたはずの下着がなくなっていることに気づいた女性たちの話や、夜、衝撃を感じて目覚めると着物姿の女が腹の上に正座しており、やがて女は2段ベッドの上段にめり込むように消えていったという自衛隊員の証言など、背筋が凍る99話を収録。(KADOKAWA 640円+税)