「赤ヘル1975」重松清著

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 1975年春、3年連続最下位に甘んじていた広島カープの監督に就任したルーツの発案でチームカラーが赤に一新される。中学に進学したヤスは、赤は女の色だと、野球帽を買い替える気になれない。運動神経抜群でカープ入団の夢を心に秘めるヤスだが、ひとりで酒屋を切り盛りする母の手伝いをするため野球部に入ることを断念する。父親は、原爆の後遺症でヤスが幼い時に亡くなっていた。

 大方の予想に反して、カープが快進撃を続ける。同じクラスのユキオは、カープの活躍を壁新聞にして教室に張り出す。そんな中、東京から巨人の帽子をかぶったマナブが転校してきた。

 広島カープ初優勝に熱狂する広島を舞台に少年たちの成長を描く長編。(講談社 880円+税)


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