「オスとメスはどちらが得か?」稲垣栄洋著

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 生物にオスとメスが存在するのはなぜか。その謎に迫りながら、人間同様にオスとメスの存在に振り回される生きものたちの生態を紹介するサイエンスエッセー。

 生物にとって最も大切なことは自らの遺伝子を次世代へ伝えること。進化の過程で、生物は他の個体と遺伝子を交換して多様性を生み出す道を選んだ。さらに、自分にはない性質の遺伝子を持つ個体と効率よく遺伝子を交換するため、2つのグループに分かれ、グループ間でのみ遺伝子が交換できるようにした。それがオスとメスの始まりだという。そんな基本知識から、オスが1%しかいないギンブナや、メスに貞操帯をつけるギフチョウなど、生き物たちの駆け引きを解説した知的好奇心を刺激する書。(祥伝社 780円+税)

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