「輪ゴム一本で身体の不調が改善する!」佐藤青児著
足の指に輪ゴムをかけることで、腰痛や肩こり、頭痛やむくみなどの不調を改善に導く。「さとう式リンパケア」という体の調整技法を提唱する医師が、その仕組みや実践法を解説していく。
人間の筋肉は、体を支えて関節を曲げる「屈筋」と、屈筋をサポートする「伸筋」という2種類に大きく分けられる。体を動かすには屈筋を優位に動かすことが重要だが、伸筋で体を動かす癖がついている現代人が多く、さまざまな痛みや不調の原因にもなっているという。
そこで輪ゴムの出番だ。足の親指に引っかけたら、一度ひねって8の字にし、下側をかかとにかけるだけでOK。足裏の屈筋が圧縮される効果があり、全身の屈筋が連動して動きやすくなる。
この状態で横向きに寝転んで、上側の膝を90度に曲げて、上側の腕を耳に触れるように上げる、おそ松くんのイヤミのポーズ“シェー”をしてみよう。
屈筋の中で最も重要なのに、最も使われていない大腰筋が刺激され、腰痛の改善効果も期待できるそうだ。(晶文社 1600円+税)