「電王」高嶋哲夫著

公開日: 更新日:

 富山湾を望む老舗旅館で、第76期名人、取海創と将棋ソフトとの対戦が行われていた。マシンを操作するのは東都大学情報工学科教授の相場俊之。2人は小学生時代からのライバルで20年ぶりの対局だった。叔父が買ってくれた詰め将棋の本を読んでいた俊之に、転校生の創が声をかけたのがきっかけで2人は親しくなった。創は6年生で史上最年少のプロ棋士になったが、三段リーグで敗れた俊之は将棋をやめた。それ以来、過去は封印したはずだったが、学生が将棋ソフトの開発を修士論文のテーマにしたいと相談したことが、俊之の心を揺さぶることに。

 いま話題の、人間対人工知能の戦いを通して棋士の内面を描く意欲作。(幻冬舎 1400円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出