「捕まえて、食べる」玉置標本著

公開日: 更新日:

 大学生の頃、「捕まえて、食べる」ことに開眼した著者。つい最近は、埼玉東部の川にスッポンがいるとの情報を聞きつけ、さっそく参戦する。竿を仕掛けるも、スッポンはなかなか現れない。諦めて帰ろうとした夕暮れ、念のため川中を歩いてみると、いた! 泥を吐かせ切った数日後、意を決してさばいて作ったスッポン鍋は、明らかに高級食材だとわかる味がしたという。

 また富山ではホタルイカすくいに挑戦。真夜中の海で網を構え、押し寄せてきた白波ごとイカをキャッチした。生で食べると寄生虫にあたるため、海水でひと茹で。醤油をつけて食すと肝のほのかな苦味と甘味が口いっぱいに広がった。

 そのほか、長野でのザザムシ漁体験、千葉県の外房エリアでは捕ったヒラツメガニをラーメンとパスタに料理など。資格不要の狩猟&料理の爆笑エッセー。(新潮社 1300円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  2. 2

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  3. 3

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  4. 4

    田中圭が『悪者』で永野芽郁“二股不倫”騒動はおしまいか? 家族を裏切った重い代償

  5. 5

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  1. 6

    永野芽郁「二股不倫報道」の波紋…ベッキー&唐田えりかと同じ道をたどってしまうのか?

  2. 7

    レベル、人気の低下著しい国内男子ツアーの情けなさ…注目の前澤杯で女子プロの引き立て役に

  3. 8

    芳根京子《昭和新婚ラブコメ》はトップクラスの高評価!「話題性」「考察」なしの“スローなドラマ”が人気の背景

  4. 9

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  5. 10

    大阪万博会場は緊急避難時にパニック必至! 致命的デザイン欠陥で露呈した危機管理の脆弱さ