「その『もの忘れ』はスマホ認知症だった」奥村歩著
「もの忘れ外来」の医師である著者によると、「大事な会議があることを忘れていた」「取引先の担当者の名前が出てこない」などと訴える30~50代の来院者が急増しているという。こうした働き盛りのもの忘れ症状は、認知症が原因ではなく、日々の仕事量や情報量の多さに脳の処理能力が落ちた「脳過労」によるそうだ。そうした脳過労患者の多くが、スマホなどIT機器のヘビーユーザーで、処理能力を超えた情報をインプットしているという。
IT機器に頼りすぎて脳の機能を低下させてしまうこうした病態を「スマホ認知症」と名付け、警告。放っておくと認知症にもつながりかねない「スマホ認知症」の危険性を説き、適切なスマホの使い方や疲れた脳の休め方を解説する。(青春出版社 880円+税)