「ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女」(上・下) ダヴィド・ラーゲルクランツ著 ヘレンハルメ美穂・羽根由訳
スウェーデン発、全世界8900万部のベストセラーシリーズ第4弾。オリジナルの著者が急逝したため遺族らの指名で本作から筆をとった著者が物語を継いだ話題作。
綿密な調査報道で数々のスクープをものにしてきた雑誌「ミレニアム」は経営危機に陥り、記者のミカエルにも批判が集中。そんなある日、ミカエルは、ある男から人工知能研究の世界的権威であるバルデル教授に会うよう勧められる。男は、教授が大スクープになる情報を握っているはずだという。興味が湧かないミカエルだが、本シリーズ第2の主人公リスベットらしい女性がこの件に関わっていると知り動き出す。同じころ、離婚した妻から自閉症の息子・アウグストを引き取ったバルデルは、あることに気づく。
(早川書房 各820円+税)