「人類史上最強ナノ兵器」ルイス・A・デルモンテ著、黒木章人訳
2008年、オックスフォード大学で今世紀末までに人類が滅亡する確率は19%だとする調査報告が出され、その原因の最上位に挙げられたのが分子ナノテクノロジーを応用したナノ兵器だ。分子レベルの大きさで自己増殖するAI搭載のロボットは、生物兵器とかわりはなく、今世紀中頃までに実現するという。近い将来実用化されそうなのは超小型核爆弾で、重量は2~3キロ。上着のポケットに収まるほどの大きさで、破壊力は1~100トン分の通常爆弾に相当する。現在、ロシア、ドイツ、アメリカで開発段階にある。
元IBM開発リーダーが、わずか10日で世界を滅亡させるナノ兵器について緊急提言する。
(原書房 2000円+税)