「俺はエージェント」大沢在昌著

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 007に憧れているフリーターの村井が行きつけの居酒屋で飲んでいると、常連の老人、白川に電話がかかってきた。居酒屋にまでかけてくるなんて妙だと思ったら、その夜、村井のアパートに白川がやってきた。実は白川はオメガという秘密組織のエージェントで、もう引退していたが、「コベナント」という指令で復活することになった。あの電話がその指令だったというのだ。

 白川の部屋に敵のエージェントが侵入したため、白川に頼まれて脱出用の車を取りに行ったら、突然、居酒屋のおかみが車に乗りこんできて、村井の脇腹に拳銃を押しつけ、「いいお客さんだったのに残念」と……。

 フリーターの青年が活躍するサスペンス。(小学館 1800円+税)


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