「鉄路2万7千キロ世界の『超』長距離列車を乗りつぶす」 下川裕治著
何泊もかけて延々と走り続ける世界各国の「超」長距離列車を乗り継ぐ異色の鉄道紀行。
まずはインドのアッサム州ディブルガルから最南端のカンニャクマリまで4273キロを4泊5日で走破するヴィベクエクスプレス。ネット予約で乗車の保証だけは確保できたが、席やベッドはウエーティング状態で、乗車当日まで分からない。初日ガラガラだった列車は進むにつれて超満員。1車両72ベッドの車内に200人以上がすし詰めで、座っているだけで身動きも取れない状態が延々と続く。
その他、広州からラサまで4980キロやウラジオストクからモスクワまで9259キロなど5カ国で合わせてJR全路線よりも長い距離を走破。
(新潮社 630円+税)