「100年人生の生き方死に方」久恒啓一著
100歳近くまで生きた偉人たちには<学び続ける><夢がある><謙虚>など7つの共通項があるという。
たとえば江戸時代末期に生まれ91歳で亡くなった実業家の渋沢栄一は、元官僚。どんな境遇におかれても進んで学んだ氏は、やがて具体的提案力と優れた実行力を備える人物として知られるようになった。
そんな氏は「有望な仕事はあるが資金がない」という人に対し「人の信用こそ最大の財産である」と言い、何事かをなさんと考えるなら信用の蓄積が大事であることを説いた。
ほかにも91歳で亡くなった元プロ野球監督の西本幸雄の「いわしも大群となると力が出る」、105歳で亡くなった医師の日野原重明の「しかし、人間は生き方を変えることができる」など、葛飾北斎(88歳)から平櫛田中(107歳)まで、100歳を生き切った先達81人の箴言を紹介。
(さくら舎 1400円+税)