第2話 星一徹の涙 <6>
実家が近づくにつれ妻は無口に
「もう本気も本気。あたしにとってのベストパフォーマンスは、小6の時の市民大会と県大会だと思うもの。直前に、お兄ちゃんの友だちの陸上部の人に教わって、スタート直後の蹴り方を変えたら、100メートルはタイムが0・6秒も縮まって、走り幅跳びは30センチも伸びたのよね」
莉乃は得…
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