「ドイツの新右翼」フォルカー・ヴァイス著 長谷川晴生訳

公開日: 更新日:

 ドイツの新右翼は、かつては左翼が体制に抗議するときに用いてきたポップでサブカルチャー的な手法を学習し、それを意図的に取り入れることで権威主義的反乱を企てる者たちの支持を得てきた。そして2017年9月、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」がついに議席を獲得。さらに同党は第3党にまで躍進し、昨年10月には、政権与党のキリスト教民主同盟(CDU)を率いてきたメルケル首相に、次回の党首選不出馬を宣言させるまでに至っている。

 本書はドイツの新右翼がどのようにして議会で議席を取るまでに成長していったのか、その手法と過程を詳細に明らかにした、今緊急に読まれるべき一冊だ。

(新泉社 2800円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  2. 2

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 3

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  4. 4

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  5. 5

    「クスリのアオキ」は売上高の5割がフード…新規出店に加え地場スーパーのM&Aで規模拡大

  1. 6

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  2. 7

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  3. 8

    189cmの阿部寛「キャスター」が好発進 日本も男女高身長俳優がドラマを席巻する時代に

  4. 9

    PL学園の選手はなぜ胸に手を当て、なんとつぶやいていたのか…強力打線と強靭メンタルの秘密

  5. 10

    悪質犯罪で逮捕!大商大・冨山監督の素性と大学球界の闇…中古車販売、犬のブリーダー、一口馬主