「宇宙はどこまでわかっているのか」小谷太郎著

公開日: 更新日:

 元NASA研究員が、宇宙に関する最新知識を解説してくれる面白講義。

 2016年にケンタウルス座の恒星「プロキシマ・ケンタウリ」に惑星が見つかり大騒ぎになった。「プロキシマb」と命名されたその惑星は、液体の水が存在する地球型惑星の可能性があるという。

 人々が熱狂したのは、「ケンタウリ」が太陽に最も近い恒星で、この惑星に探査機を送って観測できる可能性があるからだ。とはいっても、月ロケットで10万年以上の距離があるが、現在それを21年で到達する無人探査機計画が進行中だという。

 そんな夢のある話から、宇宙物理学を書き換えた「重力波」検出や、初代「はやぶさ」が持ち帰った塵(ちり)で明らかになった太陽系46億年の歴史など、宇宙ニュースがよく分かるようになるテキスト。

(幻冬舎 800円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭