「僕とライカ 木村伊兵衛傑作選+エッセイ」木村伊兵衛著

公開日: 更新日:

「ライカ使いの名手」と呼ばれた日本を代表する写真家(1901~74)の代表作と残した文章を編んだ作品集。

 道端で開業する「帽子のクリーニング屋」(32年)や、沖縄をテーマにした作品(36年)をはじめとする各地で撮影したスナップ、そして写真嫌いで知られる泉鏡花ら有名人のポートレートまで、59作品を本人の解説で紹介。

 また小学校3年生のときに浅草の露店で買ったオモチャのボックスカメラとの出合いに始まる写真家人生を振り返る自伝や、30年に手に入れて以来愛用を続けるライカについてのエッセー、そして自ら考える写真論や、ともにリアリズム写真運動を展開した土門拳との対談まで。

 巨匠の人生と仕事を多角的に振り返る。

(朝日新聞出版 1000円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭