「アンフォゲッタブル」松宮宏著

公開日: 更新日:

 元潜水艦の技術者・書太郎は、毎朝、自宅前の幼稚園に通う園児の父兄とトラブルが絶えない。ある朝、刑事が訪ねてきた。刑事は幼稚園が買収した隣地の取引に裏社会が関わっているのではないかと疑っていた。何も知らない書太郎だが、ネットに拡散した書太郎の写真の背後に元ヤクザが写っていたという。生活のため保険外交員として働くジャズミュージシャンの栞が書太郎の家を訪ねると、大音量でマイルスの「ビッチェズ・ブリュー」が聞こえてくる。妻の雛子によると書太郎が気分直しに聴く曲だという。

 一方、デモつぶしのアルバイトに出かけた元ヤクザの安史は、育成バンドでサックスを吹く女子高生の結花と知り合い、練習を見学に行く。

 ジャズの街・神戸を舞台にした長編小説。

(徳間書店 880円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動